演劇の脚本考えてみた

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タイトル「シェアハウス」



登場人物

田中麗子・・・あだ名は「レンコ」か「レンコン」。太っていて見た目に相当にコンプレックスがある。それに対して攻撃的になったり卑屈になったりする。基本的に謝らない性格で、勝気。22歳の私大の経営学部四年生。東京の中堅証券会社に内定をもらっている。地元は長野県。高校卒業からシェアハウス「ラクダの馬車」で暮らしている。

竹村桐子・・・あだ名は「キリコ」「キリ姉」。身長が高くスラっとしているサバサバ系美人。面倒見が良いが、お節介が過ぎてしまうのが玉に傷。ラクダの馬車を経営管理している「スマートエステート」に勤務している28歳。独身で結婚にも興味がない。仕事が大好きで、何故か管理会社の社員なのにラクダの馬車で暮らしている。地元は千葉県。

高木ひなの・・・あだ名は「ひなぴょん」。どういう訳か大学4年から実家から離れてラクダの馬車で暮らす事になる。どちらかと言うと引っ込み思案。ただ過去に心の傷があり、そこが・・・地元は東京都立川市。私大の経済学部4年


道定国行・・・あだ名は「ドーテー」。女性経験が少ない事を自虐的に言う男。一人称は「童貞」。東京大学を落ちたことに未だにコンプレックスを持っており、有名私学のW大学に行っているが、まだそのコンプレックスから解き放たれていない。W大学理工学部4年。地元は愛知。自動車関連の会社に内定が出ていて卒業後は地元に戻る予定。彼もレンコ同様1年からラクダの馬車で暮らしている。

峯翔太・・・あだ名は「みねっち」。東京大学法学部4年生。イケメンでスポーツも出来るいわゆる「完璧超人」。ただキリコからすれば、勉強は出来るけど人の気持ちには鈍感な子。東大生だからみたいな言われ方をすると怒る。人を見下したりせず誰とでも接する上、エリートな事に鼻をかけたりしない男。一度コンパで「東大生」と言われ紹介されたら、女性たちが急に態度を変えたことに対して、世の女性に対し若干だが軽蔑の気持ちを持っている。実は奥手でまだ交際経験がない。地元は静岡県。1年からラクダの馬車で暮らしている。卒業後は業界最大手の東京の商社に内定が決まっている。


黒澤啓二・・・あだ名はない。黒澤さんと呼ばれているが、正直彼のことはあんまり知られていない。年齢は恐く30代後半。朝早く出て夜遅く帰ってきて、たまにスーツを着こなしていたりする謎の男。独特の世界感が有り、近寄りがたい雰囲気がある。いつもは髪はボサボサで無精ひげ。基本的には無口。6年前の建築された時からラクダの馬車で住んでいる。何故彼がこの年齢でわざわざシェアハウスで住んでいるのか誰も知らない。


ラクダの馬車・・・中野坂上の駅から徒歩5分県内にあるシェアハウス。そこに6人が住んでいる。不動産会社の「スマートエステート」が管理している。






ここは、東京都内にある不動産会社の「スマートエステート」 そこに女子大生の高木ひなのが、部屋探しに来ることから物語は始まります・・・・


ひなの「あの・・・すいません」

女性店員「はい。いらっしゃいませ。」

ひなの「あの・・・部屋探してるんですけど・・・」

女性店員「初めまして。スマートエステートの竹村と申します。」(名刺を出す)

ひなの「あ・・はじめまして。高木と言います。」

竹村「高木様。今後は私、竹村が高木様のお部屋探しのお世話をさせて頂きます。」

ひなの「あ・・こちらこそよろしくお願いします」

竹村「まずはじめに、高木様はどちらでお部屋をお探しでしょうか?」

ひなの「学校が丸ノ内線にあるので。出来たら丸ノ内線の駅から歩いていけるところが良いんですけど・・・」

竹村「ご予算とかございますか?」

ひなの「出来れば安いほうで・・・トータルで7万くらいまでかな?有りますか?」

竹村「えぇっと・・・ちょっと検索しますので少々お待ちください。所で高木様、お引越し理由をお聞かせ願えないでしょうか?」

ひなの「!!!!!・・・いえ・・・あの・・・・其の辺は・・すいません。」

竹村「誠に申し訳ございませんが、オーナー様にも理由は言わなくてはいけませんので、お答えにくい部分は有るかと思いますが、もし宜しければ話せる範囲でお聞かせ願えないでしょうか?」

ひなの「実は家庭内でゴタゴタしてて・・それで一人で暮らそうかなと。」

竹村「そうですか。分かりました。ありがとうございます。こちらにお客様カードをご記入頂けないでしょうか?」

ひなの「あ・・はい・・・」

竹村「高木様は4年生なんですね?えぇっと・・・何故またこの時期に?」

ひなの「すいません。あの・・・実は答えにくいことなんですが・・・」(ひなの、竹村に家庭内の事情を言う)

竹村「そうですか・・・申し訳ありません。お答えしづらい事を聞いてしまいまして。分かりました。そういう詳しいご事情はあまりオーナー様にも言わない方が良いですね。分かりました。引越し理由は私で何とか、ぼかしてオーナー様にご報告致します。」

ひなの「あ・・そうしてもらえると助かります!!!」

竹村「えぇっと・・・あ。これいいな。高木様・・シェアハウスは抵抗ございますか?」

ひなの「うーん・・・ずっと実家暮らしだったので正直な所、想像が出来ません。」

竹村「そうですか。私がご紹介したいのは中野坂上駅から徒歩5分にあるシェアハウスです。入居しているのは大学4年生の子が多いので、きっと高木様もすぐに馴染めると思いますよ。家賃もトータルで6万円台ですし。」

ひなの「へぇ・・・」

竹村「今から空室が1室ございますので見に行きますか?」

ひなの「え?今から良いんですか?」

竹村「はい。それでは行きましょう。」

ひなの「分かりました。」



そしてシェアハウス「ラクダの馬車」へ。

ひなの「わぁ・・思ったよりも素敵ですね。まだ新しい!」

竹村「こちらはまだ築6年で、中の内装もキレイにしてあります。住んでいる方も今5名居まして、大学4年生が3人と、それから社会人の方が2名ですね。」

ひなの「あ・・キッチン広い!!!」

竹村「高木様は、ご自分で料理とかされるんですか?」

ひなの「はい!!凄い。三口コンロだ!シンクも大きいし。」

竹村「お気に召しましたでしょうか?」

ひなの「良いです!ここ!ここにします!」

竹村「高木様に喜んでいただいて恐縮です。それでは事務所に戻り、お申し込み手続きを・・・」


そこから竹村の手続きの元、契約が進み、入居の日を迎えた。















ラクダの馬車入居の日

そこには、ぽっちゃりした女性が。


ひなの「あ・・こんにちは。今日からお世話になる高木ひなのです。」

女性「あぁ。キリ姉から聞いてるよ。ふーん・・あんたなんだ」

ひなの「あの・・お名前聞いても良いですか?」

女性「私は田中麗子。麗しい子とかいて麗子。こんなブスでも麗子って名前は残酷だよね。親ももうちょっと考えてから名前考えろよっての。みんなからは「レンコ」って呼ばれてるよ。」

ひなの「レンコさん。初めまして。あの・・・キリ姉って誰ですか?」

レンコ「あぁ。キリ姉じゃ分かんないか。スマートエステートの・・えぇっと苗字なんつったかなぁ・・キリ姉・・・」

ひなの「ひょっとして竹村さん?」

レンコ「あぁ。そうそう。一応ラクダの馬車の管理担当者はキリ姉だから、なんか部屋の設備に問題とか出たらキリ姉に言えば対応してくれるから。所であんたいくつ?」

ひなの「22歳です。4年生です。」

レンコ「なんだタメじゃん。なんだよ。最初っから言ってくれれば良いのに。私も22だから敬語使わなくても良いよ別に。じゃ・・あんたをこれから「ひなの」って呼んで良い?」

ひなの「あ・・・どうぞ。」

レンコ「ひなの。初めまして。所であんた料理とか出来る?」

ひなの「まぁ・・そんな手の込んだものとかは出来ないけど・・・」

レンコ「ふーん・・所であんた可愛いよね。」
ひなの「そんな事は無いと・・・」

レンコ「良いよね。本当に美人さんは。人生今まで楽勝だったっしょ?」

ひなの「本当にそんな事は・・・」

レンコ「はい!上から目線の謙遜出ました!!!逆に嫌味だよね。そこまで謙遜されるとさ。」

ひなの・・・心の声(何?この図々しい人???腹立つなぁ!)


そこで何故かスマートエステートの竹村が来る。

竹村「ただいま。」

ひなの「え?何で竹村さんがここに???」

レンコ「あぁ。キリ姉お帰り。」

竹村「レンコ、挨拶すんだ?」

レンコ「この、ひなのって子、ちょっと生意気なんですけど!!!何か可愛いくせに、私そうでもないとか上から目線で言うんだよね。」

竹村「あのねぇ・・・レンコ・・どうしてあんたって、可愛い子見るとそうやって攻撃的になるのかなぁ。ダメだよ。これはあんたが悪いよ。」

レンコ「はぁ?何?キリ姉は、4年も付き合いがある私より、この子を味方するんだ!!はぁどうせブスの私には味方はいませんよーだ。」

竹村「(深い溜息)・・別に私は、間違っていることは間違っているというし、誰の味方もしないよ。こんにちは。高木さん・・えぇっと・・ここからはもう仕事モード外して良いよね?実は私もここの住人なの。」

ひなの「え?!!!!!」


竹村「じゃ、改めて初めまして。竹村桐子です。みんなからはキリ姉とかキリコって呼ばれてる。なんか困ったことがあったら私に言ってもらって良いからね。こういうレンコみたいなメンドくさい女子に絡まれた時も助けてあげるから。」

レンコ「メンドくさい言うなーーーー!!!!」

ひなの「じゃぁ社会人が二人って・・一人は竹村さん?」

キリコ「そういう事。良いよ。キリコって呼んでもらっても」

ひなの「じゃ、キリコさん。これからも宜しくお願いします。」

キリコ「じゃ、私もひなのちゃんで良いかな?」

ひなの「はい!!!」

そこにメガネをかけた男が帰ってくる

男「ただ今・・あれ?その麗しいご婦人が新しい入居者の方かな?」

レンコ「うわ。私よりめんどくせー奴が来た。」

ひなの「こんにちは。高木ひなのと申します。」

男「いかんいかん。貴女みたいな美しい人は童貞には刺激が強すぎる!!!」

ひなの「え????」心の声(この人ちょっとキモいかも・・・)

キリコ「あのさ、国行君さぁ、いきなりそんな事言うと、引かれちゃうよ?ごめんね。ひなのちゃん。この子ちょっと変わってるの。」

男「キリコさん・・童貞が変わってるですと??それはキリコさん、あなた今の発言で全世界の童貞を敵に回しましたよ。」

レンコ「はぁ・・マジうぜぇ。こいつ。」

ひなの「えぇ・・とても何か独創的な方で・・・」

男「初めまして。童貞の集まる理工学部4年の道貞国行と申します。人は私を「ドーテー」と呼びます」

レンコ「ってかお前、全世界の理工学部の学生敵に回しただろ!!逆に!!!」

ドーテー「何?理工学部が童貞の巣窟であることをカミングアウトするのがそんなに問題か?」

レンコ「理工学部にもお前よりモテてキモくない男なんて幾らでもいるだろ。理工学部だからってモテない理由にすんなよ。」

キリコ「はいはい。国行君もレンコも下らない話やめ!!!・・・ひなのちゃん、みんなこんな子ばっかじゃないからね。」

レンコ「ちょっとキリ姉さぁ!!ドーテーと私を同類で扱うなっての!!!」

ひなの「えぇ・・・」心の声(でもここ楽しいかも)

キリコ「そろそろミネ君も帰ってくるかな?ひなのちゃん、ミネ君って子はいたって普通だから心配しないでね。」

レンコ「なんか私がブスで普通じゃないみたいじゃんかよー!!!そんな事言われると」

キリコ「はいはい。レンコもいつまでもそんなこと言わないの。自分をブスだとか言ってると、本当に身も心もブスになっちゃうよ?」

レンコ「へん!!!!」

そこにイケメン系の若い男が・・・

男「ただいま。あれ?その人が新しい人?」

キリコ「紹介するね。この子が高木ひなのさん。ミネ君やレンコとタメだよ。」

男「初めまして。峯翔太です。一応大学4年生っす。」

レンコ「ふーん・・・東大法学部って言わないのが逆に鼻にかけてる感じがして嫌味だよね。」

ひなの「え?めっちゃ頭良い!!!!」

ミネ「あのよーーー・・レンコさぁ。そういう余計な事言うなよ。」

ひなの「凄いですね!!!私東大の人と初めて知り合いになりました!!」

ミネ「だからこういう事になるから嫌だったのに。ごめん。俺が東大生とかそういうの忘れて良いから。」

レンコ「別にすぐ分かる事なのに。」

キリコ「はいはい。これもレンコが悪いよ。ミネ君がそういうの嫌がってるの知ってるでしょ?」

ミネ「別に俺特別頭が良いわけでもないし、なんつーか本当に普通に接して!!!」

ひなの「はい!分かりました!!!心の声(なんかこの人良い人そうだな・・・)」

キリコ「あと。もう一人黒澤さんって社会人の男性の人がいるんだけど・・でも朝早く出て夜遅くにしか帰らないから、会う機会は少ないと思う。」

レンコ「つか、あの人本当に何してんの?生態謎過ぎない?」

ドーテー「童貞には分からない事だな」

ミネ「確かに。黒澤さんって俺が入った頃から居るけど、本当にあんま喋ったことない」

レンコ「なんか独特の世界感持ってそうだし、なんか近づきにくいしね。」

ひなの「へぇ・・・その黒澤さんって方、お仕事なにやってるんですか?」

レンコ「何やってるんだろうね?いつも髪ボサボサで無精ひげだし清潔感あんまないし、正直私は全然タイプじゃない」

ドーテー「ほぉ・・・レンコもついに人様にタイプかどうかとか上から目線で言えるようになった訳だな。」

レンコ「うるせードーテー!!そのメガネ鼻に突っ込んでガタガタ言わせるぞ!!!」

ミネ「でも、たまにビシッとスーツ着こなして出て行くしなぁ。年齢も不詳だし謎だらけだよな。」

レンコ「多分30後半とかじゃない?キリ姉より歳は上だよね?」

キリコ「実は私がスマートエステートに入社する前から住んでるから私もよく知らないんだよね。」

ひなの「謎の多い方なんですね。」

キリコ「黒澤さん以外はみんなあいさつは済んだよね?じゃぁ、ひなのちゃんの入居祝いに今日は飲みにいこ!!!ひなのちゃんお酒飲める?」

ひなの「は・・・はい!!!!」

レンコ「この流れだと、キリ姉のおごりだよね?」

キリコ「はぁ?私の給料知ってあんたその発言?そもそも給料よかったら、ここに住んでないでしょ。普通は。」

ドーテー「童貞にもこの流れはキリ姉のおごりと見えた。」

キリコ「いやいやいやいや!!!一言も言ってないし!おごるとは!!!!」

ミネ「いいじゃん。別に割でさぁ。キリ姉は安月給なんだし、あんま無茶言うなよ。」

キリコ「あぁーん!!!やっぱミネ君大好き!!!!」

ミネ「でも、ひなのちゃんの分は、さすがにキリ姉おごってくれるよね?」

キリコ「そこも割じゃ・・ダメ???」

ドーテー・レンコ・ミネ「ダメーーーーーー!!!!!!!」




居酒屋にて

レンコ「所でさぁ・・ひなの、あんた何でこの中途半端な時期に引っ越してきたの?」

ひなの「いやぁ・・色々家庭内であって」

レンコ「なになに?教えてくれないの?私とあんたの仲じゃん」

ひなの「心の声(わたしのあんたの仲って・・今日知り合ったばっかじゃん)・・ごめん。あんま面白い話でもないし。レンコちゃんごめんね。」

キリコ「ちょっとさぁ!!!レンコ止めてあげなよ!ひなのちゃん困ってるじゃん」

レンコ「ふーん・・・キリ姉は知ってるんだ?やっぱ美人同士は話せるけど、ブスには話せないわけね。」

キリコ「別に私も知らないし、詳しく聞いてないから!・・ごめんね、ひなのちゃん気を悪くしないでね」

ひなの「いえ。全然・・すごい楽しいです。」

ミネ「所で、ひなのちゃんって彼氏いるの?」

レンコ「わー!!!東大生からストレートな質問来たーーーー!!!」

ミネ「だから東大生言うなっての!!!」

ひなの「今は居ないです」

ドーテー「童貞には過去に彼氏がいたと見たが?」

レンコ「童貞でなくても、前に彼氏がいた事くらい分かるわ」

ひなの「えぇ・・・でもそれ高校の時とかだし」

ミネ「へぇ。そんなに可愛いのにね。」

レンコ「何?ミネ君。ひなのに気があるの???」

ミネ「いやいや!!!別にそういう訳じゃないけど、ただ気になっただけ」

ひなの「ミネ君はいるんですか?彼女?」

ミネ「居ないよ。」

ひなの「え!!!!だって頭良くてそんなカッコ良いのに!!!」

ミネ「ごめん。東大とか頭良いとか忘れて。」

ひなの「あ・・ごめんなさい。」

キリコ「きゃははははは!!!ひなのちゃん、言っておくけど、意外とミネ君モテないんだよ。」

ミネ「うわぁ!キリ姉酔っ払ってきたなぁ・・・・」

キリコ「この子、意外とコミュ障だし、何ていうかね・・・あぁ、うん・・・イケメンの無駄使い?あと勉強出来ても、やっぱモテるかどうかはコミュ力次第だと、お姉さんは思うわけですよ。ひゃは!」

ミネ「キリ姉だってモテないだろ!!!!」

キリコ「う~ん・・・そうねぇ・・もう歳も歳だし・・チミみたいな若い子には、私みたいなオバさん、もう無理だしねぇ・・・」

ひなの「キリコさん、失礼ですけど、おいくつですか?」

キリコ「ひゃっは!!!じゅうはっさーーーーーい!!!!!」

レンコ「うわ。この女10歳もサバ読んだし。」

ドーテー「いわゆる一つのあと、二年で大台ですな。」

キリコ「どーせ私はあと2年で30ですよーだ!!!もう熟女の仲間入りですわのよん♫うふ。」

レンコ「うわーーーまじうぜぇ。この酔っ払い。」

ドーテー「所で、ひなのさん、今日は遅くまで大丈夫でありますでしょうか?」

ひなの「道定さん。何か言葉が変。」

ドーテー「童貞の言葉は時には美女には難解な時がございます。所で今日のアフターはトゥギャザーしましょうか?」

レンコ「おめー何言ってるか分かんねぇし。こいつも酔っ払ってきたな。」

ドーテー「ネクストのアフターが、いわゆる始まりのスタートでありまして、そこから一緒にトゥナイトを、是非ひなのさんとトゥギャザーしたいと思います。」

レンコ「ルー大柴と長嶋さんが混ざってるぞ。誘い方がマジきもいし。」

ひなの「うーん・・・これって断って良いのかな?」

レンコ「ひなの・・・こいつ思い切り殴っても良いよ。血が出るくらい。」

ドーテー「ひなのさん、トゥデイのアフターは★■✖・・・・グーグー・・・」

レンコ「ったく飲むといつもこなるんだよなぁ。」

キリコ「よーーーーし!!!今から皆でトゥデイのアフター行くぞーーー!!!!」

レンコ「はいはい。分かった分かった。トゥデイのアフターこれから行こうね。みんなで。すいませーん!!!お勘定!!!!」

キリコ「へっへっへ!!!釣りはいらねぇぜ!!!」(キリコ1000円札出す)

レンコ「アホか!!!この酔っぱらいが!!!全然足らねぇし!!!」

ミネ「うわ!!!キリ姉の財布の中2000円しかないぞ!!!」

店員「お会計18,820円になります。」

レンコ「かぁぁ!!!使えねぇ!!!この酔っ払い!!!!」

ひなの「あははははは。」

レンコ「ひなの何が楽しいの?」

ひなの「すっごい楽しいよ。みんな面白い!!!!」

レンコ「は?このクソ酔っぱらいどもが?」

キリコ「ひなのちゃん、膝貸してぇ・・・グーグー」

レンコ「うわ。この酔っぱらい最悪だ。寝やがった!!!!」

ひなの「はいはい。でもこんな楽しいの本当に初めて」

レンコ「酔っぱらいが二人も寝てんのに?」

ひなの「だってこんな風にみんな打ち解けてると思ってなかったから」

レンコ「あぁそう・・・でも段々慣れてくると、殺意すら湧いてくるよ。」

ミネ「俺が道定おぶっていくよ。キリ姉はレンコ頼むな。」

レンコ「あいよ。」

ひなの「何か、みんな仲良くて家族みたいだね。」

レンコ「そう???あーーーー・・・でも何かもう腐れ縁的なとこもあるよね?」

ミネ「そうかもな。ひなのちゃん、こいつらと、飲むと毎回こうなんだ。ごめんね。」

ひなの「いえいえ本当にすっごい楽しかった!!!。今日はミネ君、レンコちゃん、ありがとね。」

ミネ「あぁ。そりゃどーも(笑)」   レンコ「まぁ楽しいのは最初だけだけどね。」

そして、ひなのが「ラクダの馬車」に住んでから一週間が経ち・・・


レンコ「あぢーーー!!!!死ぬーーーー!!!」

ひなの「今日は最高気温36度だって。」

レンコ「言うと余計熱くなるから言わんといて!!!」

ひなの「レンコちゃん出来たよ。ソーメン。」

レンコ「あぁ・・・マジこう暑いと料理すら作る気が・・・」

ひなの「心の声(暑くなくても何もしないじゃん)」

レンコ「うーん!!!美味い!!!ひなの来て良かったわぁ!!!私の嫁にしたいわぁ!!!!」

ひなの「ははは。それってプロポーズ???」

レンコ「最初はひなのって、ちょっと可愛いからって調子こいてたから、あんま好きじゃなかったけど、今はほんと、ひなの抜きの生活とか考えられないわ。」

ひなの「心の声(何かレンコちゃん、すっごい失礼なこと言ってる気が・・・)   元々調子なんかこいてないし(笑)」

レンコ「それは良いとして、所で引っ越してきた理由ってまだ聞いてなかったよね?」

ひなの「うーん・・・そうだね。でもまぁ良いじゃない?レンコちゃん!!!」

レンコ「ひなの実家どこなのさ」

ひなの「東京・・・」

レンコ「は?都内なの?何で同じ都内に引っ越したの?」

ひなの「色々あってね。」

レンコ「分かった!!!東京って言っても小笠原諸島から来たとか?」

ひなの「さすがにそれは無いよ。実は立川とかそっちの方」

レンコ「え!!!近いじゃん!!!ますます意味分からないね。」

ひなの「確かに意味分かんないよね。」

レンコ「何?親と上手くいってないとか?」

ひなの「そういう感じかな」

レンコ「何でそうやって教えてくれないのさ。もう私たちダチだよね?てか親友レベルだよね?親友に教えられない事ってある?」

ひなの「うーん・・・別に面白い話でもないよ。」

レンコ「別にあんたに面白い話なんて期待してないし、それに面白くなくても腹立てないからさ。」

ひなの「ごめん。レンコちゃん。」

レンコ「何なに?可愛い上に面白さまで獲得しようっての?いやぁそれは調子こいてるっしょ!!!」

ひなの「・・・・・・」

レンコ「分かった分かった。もうこの話は止めるわ。」

ひなの「うん・・・ちょっと洗い物してくるね。」







その晩、ミネとレンコとドーテーで


レンコ「あのさぁ、ひなのって引っ越してきた理由言わないんだよね。」

ミネ「レンコさぁ、ひなのちゃんも言いたくないみたいだし、あんま詮索しないほうが良いんじゃないの?」

レンコ「だって気になるじゃん。何か家族の事とか訳わかんないこと言ってるし」

ドーテー「確かに童貞が思うに不自然な所はあるな。」

レンコ「でしょ?だってこんな4年の夏の時期に引っ越すなんて普通ありえないし。しかも実家立川だってさ。」

ドーテー「中央線で一本だな。」

ミネ「まぁそう言われると不自然だなぁ・・・」

レンコ「キリ姉って絶対なんか知ってるよね?」

ミネ「キリ姉も仮に、ひなのちゃんの経緯知ってても仕事でやってる訳だし、守秘義務もあるから、知っててもしゃべらないんじゃないの?」

レンコ「ふーん・・・確かにキリ姉からは聞けないか。でもなんか面白そうじゃない?」

ドーテー「探りでも入れるか?」

ミネ「いやいや。止めようよ。そういうのは。」

レンコ「なんかさー私の予想では、多分彼氏とかと同棲してて、それで別れて親の所にも戻れないからここに来たんじゃない?」

ミネ「そーゆーのはゲスの勘ぐりって言うんだぞ。」

ドーテー「しかし、それはそれで辻褄が合うな」
レンコ「でしょでしょ?やっぱあんだけ清楚っぽくて可愛いと男がほかっておかないと思うんだよね。ああいう子が一番男遊びが派手なんだって。」

ミネ「で、実際そうだったら、レンコどうするのさ?」

レンコ「別にどうしようとも無いけどさ。」

ミネ「だったら、探るのって意味なくない?だってそれが正解だろうと外れだろうと、そんなの、ひなのちゃんの自由じゃんか。」

レンコ「あーーーーミネ君。そう言う詰まらない事言うんだ?」

ドーテー「いわゆる一つの興味本位って奴ですな」

ミネ「だったら止めようよ。少なくとも俺は興味ないし」

レンコ「本当にミネ君、ひなのが、実際はどんな子か興味ない?」

ミネ「興味ないとか有るとか、それ以前に探ってまで知りたいとも思わないっていうか。」

レンコ「ふーん・・・あ、そうなんだ。へー・・・・」

ミネ「レンコお前、信じてないな。」

レンコ「うん。信じてないよ。だって男なんては一皮剥けば狼だし、男は絶対ああいう子が好きに決まってるからさ。」

ミネ「決め付けるなよ。」

レンコ「いーや!間違いないね!ミネ君こそ偽善者ぶるの止めたら?」

ミネ「あのなーーーレンコ・・・もういいわ。寝るわ。明日朝早いし。」

レンコ「図星だった?」

ミネ「違うわ!!!!」

そしてその日の深夜、謎の男、黒澤が帰ってくる。それを目撃するレンコとひなの

ひなの「あ・・・初めまして!!!高木ひなのと言います。」

黒澤「あぁどーも。」

レンコ「黒澤さん、この子なんですけど、私らとタメの大学生なんです。」

黒澤「ふーん。」

ひなの「黒澤さん、いつもこんなに遅いんですか?」

黒澤「まぁね。」

レンコ「じゃ、黒澤さんお休みなさい」

黒澤「あぁ・・」

黒澤自分の部屋に行く。

レンコ「はぁーーーー!!!!やっぱあの人、苦手だわ。私、多分唯一敬語でしゃべってるし。」

ひなの「聞いたとおり、気難しそうな人だね。レンコちゃん。でも思ったよりカッコ良い人だったけど」

レンコ「なに?ひなのってオヤジ好きなの?」

ひなの「黒澤さんってオヤジって言うほどの歳じゃなくない?」

レンコ「いやいや。30過ぎたらもうオヤジっしょ。」

ひなの「そうかなぁ。」

レンコ「まさか、ひなの一目ぼれってやつ?」

ひなの「幾らなんでもそれはないよ(笑)それよりも黒澤さん、さっきカップラーメン食べてたけど・・」
レンコ「うん。ここでは夜中にカップラーメン食べて寝てるだけっって感じだよ。あの人。知らないうちに朝早い時間に出て行っちゃうし。」

ひなの「栄養偏らないかなぁ。」

レンコ「うわ!!!あのオヤジの健康心配してんの?」

ひなの「だってカップラーメンばっかじゃ絶対体に悪いよ。」

レンコ「何その良い女アピール!!!引くわ~」

ひなの「別にそんなんじゃないって。」


・・・・時は流れて3ヶ月後の秋

レンコ「ひなの~腹減った~」

ひなの「はいはい。ちょっと待ってね。」

レンコ「ん~美味い!!あんた、この料理の腕だけで食っていけるんじゃない?」

ひなの「レンコちゃんだって、やればこれくらいすぐ出来るよ。」

レンコ「私は良いの。だって、卒業したらひなのと結婚して、全部ご飯作ってもらうから(笑)」

ミネ「ただいま。」

ひなの「ミネ君。お帰り。ご飯食べる?」

ミネ「めっちゃ美味そうじゃん。今日も良いの?」

ひなの「うん。良いよ。ちょっと多めに作っておいたから。」

レンコ「何、この新婚さんいらっしゃいみたいな雰囲気は?」

ひなの「それって私とレンコちゃんで番組出るの?(笑)」

レンコ「ちょっとミネ君、桂三枝のモノマネしてよ。」

ミネ「新婚さんいらっしゃーい!!!!・・って何やらすんだよ!!!!」

レンコ「はい。ノリツッコミありがとうございました。」

・・・そこに黒澤が珍しく早く帰ってくる

ひなの「あ・・・黒澤さん、こんばんは。」

黒澤「あぁ。」

ひなの「あの・・・ご飯一緒にいかがですか?」

レンコ「え????」

黒澤「これ君が?」

ひなの「はい。」

黒澤「じゃ、お言葉に甘えて。」

レンコとミネ、顔を見合わせて「マジで?」

・・・・

黒澤「久々だな。こういうの食べるのは。」

ひなの「何か美味しそうに食べていただけて嬉しいです。」

黒澤「それでこれ、一食、幾ら払えば良いんだ?」

ひなの「いえいえ!!!同じラクダの馬車の仲間ですから!お金は大丈夫です!!」

黒澤「ごっそさん。以外に君、器用なんだな。じゃ、失礼。」