あなたおかしいですよ6

こちらでも書いてます↓
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Mr.あいろに・・・常に世の中を斜めに見たがる、評論家、知ったかぶり、見栄っ張り等々色々と難のある男である。常に書斎に居てコーヒーをすすっている。
何か「懐かしいネタ」について熱く語る男である。

・・インタビュアーが訪問し、そしてMr.あいろにに、インタビューするだけの話。ただインタビュアーのセリフは出てこない


インタビュアーが入ると、そこには大きなサイコロを転がしているMr.あいろにが。


あいろに「何が出るかな♪何が出るかな♪ちゃらららっちゃららら~♪」


あいろ「・・・はい!!でました。恋の話。略して・・・」

あいろに、インタビュアーを見つめる。

あいろに「そこは「こいばな~!!!」って合わせるでしょ!!!普通は!!!」

あいろに、ため息をつきながら、コーヒー片手に椅子に座る。

あいろに「で、こんな簡単な振りにも合わせられない貴方が僕に何の用です??」

あいろに「今日は・・・クレヨンしんちゃんですと???」

あいろに「あれが簡単な幼児向け漫画とか思ってあなた舐めてませんか?」

あいろに、コーヒーを置く

あいろに「あれはね。そんな簡単なもんじゃないんですよ。」
あいろに「あの漫画はね。案外高度なんですよ。えぇ僕は少なくとも幼児向け漫画と思ってませんよ。」

あいろに、窓の向こうに目を向ける


あいろに「今でこそ、サザエさんドラえもんと並んで、国民的な漫画やアニメになったクレしんですがね・・・あれはあれで大変な代物なんですよ、」


あいろに「そもそも、あなたアレが青年誌のアクションから発生してたの知ってますか?」

あいのに、インタビュアーにらみつける

あいろに「そもそも、子供向けに最初から描いてなんかいないんですよ。アクションなんて当時は暇な主婦か、おっさんしか読まない漫画雑誌だったんですから。」

あいろに「ルパン三世だって元々アクションですからね。ルパンとクレしんは出所が同じなんですよ、凄い違和感ですよ!!!!」

あいろに「第一に、記念すべきクレしんの大一コマ目は「みさえさん」ですからね。しんちゃんのお母さんの。」

あいろに、コーヒーすする。

あいろに「それで、おちんちんにゾウさんの絵をかいて、怒られるのが第一話ですよ。そんなの幼児向け漫画じゃ絶対ないでしょ?」

あいろに「作者の臼井先生も当初は、全然子供向けに考えてなくて、ああいう変な子供に振り回されるお母さんを主体にして漫画書いてたんですよ。」

あいろに「そう。あの漫画のタイトルこそ「クレヨンしんちゃん」ですが、実際主人公は「みさえさん」なんですよ。あんなお母さんが出ずっぱりの漫画、他にあります?」
あいろに「マンガ読んでみるとよくわかりますが、大体、みさえさん目線で話は進んでいる所が多くて、意外としんちゃんの目線ではないんですよ。」

あいろに「大体、何かあると、みさえさんがドタバタして苦労して・・それを見て、読者の主婦層の方にゲラゲラ笑ってもらう・・・・はずだったんです!!!!!」

あいろに、立ち上がる


あいろに「それが人気が出ちゃって、夜のゴールデンタイムにアニメになっちゃったら、子供たちがはまっちゃってね。しんちゃんが、お母さんに「みさえ~」なんて言うもんだから、世のお母さんたちが、クレしんを「子供に見せたくない」とか言い出しちゃって」

あいろに「主婦目当てで漫画書いてたのに、主婦層から反感を買ってしまった・・・売れに売れたのは良いけど、全然別方向に世の中のベクトルが向かってしまった・・・・」


あいろに「そんな世の中思い通りにならないけど、でも売れればまぁ、それはそれで良いという世の中の業を現した、高度な漫画なんです。あれは。」


あいろに「まぁ当初のしんちゃんは、みさえさんに「不倫なの?」と聞いたり、大人の事情ネタ満載でしたからね。ま、読んでいた当時の僕にはサッパリ、ふりんって分かりませんでしたがね。」

あいろに「ただ、それから、クレヨンしんちゃん=子供向け漫画。と世間に決めつけられてからは、その世間様の意向に沿うように話を作るようになり、ひまわりちゃんが誕生したり、割と出来の良い映画が出来て流行ったりと、何か色々な意味で臼井先生の思惑から、どんどん外れていきましたね。」

あいろに「そして、クレヨンしんちゃんが奮闘している横で、青年誌のアクションは何故か急にエロ化し始めて、クレヨンしんちゃんも「漫画タウン」にお引越ししましたね。えぇ。」
あいろに「しかし、今見ても、国民的などのアニメよりも、クレしんが普通の今どきの家族ですよね。父ひろしが、ローン組んで埼玉県の春日部とかいうまた絶妙な所で家を建てて、何というか、現代の普通の家庭ですよね。」

あいろに「サザエさんなんて、質素に慎まやかに暮らしてる振りしても、都内でバカでかい平屋に住んでいる磯野家は100%セレブですよ。えぇ。都内で平屋で暮らすなんて、桁が違う金持ちしか今は出来ないですからね。

あいろに「ちびまる子ちゃんも、まぁ1970年代当時は、あれが普通だったんでしょうけど、今はあんな家無いですしね。まぁ静岡の清水なんで、特別セレブでもないでしょうし、彼ら本業は八百屋ですしね。」

あいろに「どらもえんの野比家も都内に一戸建て構えちゃってるし、何というかクレしんの家族程リアリティが無いんですよね。」


あいろに「あとは、スピンオフで出てる、父ひろしが、飯を食うだけの「ひろし、昼飯の流儀」って漫画があるんですけど、これも面白いですよ。あ・・・そういえば、ちびまる子ちゃんの父親も「ひろし」か・・」


あいろに「今日も語ったら疲れました。」


あいろに「さて、帰りにもう一回サイコロを・・・」

あいろに、サイコロを転がす


あいろに「はい!!!出ました!!!!またまた「恋の話」!!!略して!!!」


あいろに「こいばなって死んでも言いたくないんですか・・あなたは。分かりました。貴方はそういう人間だったんですね。もう遅い。帰りなさい。」

以上終わり。